鈴懸峠

シンプルな里山の林道峠

標高710m
位置山梨県大月市・都留市
道路林道鈴懸峠線
水系相模川

実走日2007年5月20日(日)
地図などGoogle Maps地図院地図

鈴懸峠は、大月市東部から都留市の東部の雛鶴峠の峠道へショートカットする全線舗装の林道の峠道である。立地は非常にローカルで、実際雰囲気はそれなりにのどかなものだ。

この峠の名前だが、鈴ヶ音峠として載せている地図もある。しかし国土地理院の地形図には何も書いておらず、現地にあった手掛かりは林道名だけだったので、この名前で載せておく。

峠としては、あまり手応えはないので、脚慣らしとかハードポタリングとかにお勧めする。そんな単語あるのか。

朝日小沢を過ぎたあたりの上り

おれは北側から上った。北側の入口は猿橋ということになる。猿橋駅の標高は324.9mだから上りは400m弱。

最初の区間は県道509号線である。意外と交通量はある。道は広狭混在。典型的な田舎道だ。水田がぽつぽつあり、植えたばかりの苗が風にそよいでいる。

勾配はそれなりにきついが、田舎道の雰囲気が楽しいので苦にならない。山はまさに初夏の輝きを放っている。後ろには岩殿山(大月市の名所。2004年11月28日の表紙写真参照)に雰囲気の似た岩の稜線が続いている。どこか去年の杉峠を思い出す。

朝日小沢を過ぎるといよいよ上りは本格的に。やがて県道は終わり林道鈴懸峠線が始まる。


林の中を上る

朝日小沢を過ぎてからは通行は皆無。見通しのきかないヘアピンをいくつもクリアし、懸命に上っていく。何だか緑のトンネルを走っているようで楽しい。ホオノキをぽつぽつ見るほか、頭上にはあまり花のついていないフジの房が見える。盛りの前なのか後なのかはよくわからない。


鞍部

やがて恩賜林についての紹介の看板がある切り通しに到着。ハイカーがひとりいる。朝日小沢を過ぎて初めて会った人だ。

この切り通しが鞍部なのだが、地形以外にそれが分かる手掛かりはない。おれは最初まだ鞍部ではないと思って通過しかけたほどだ。

下り始めると最初だけ木と木の間に少し眺望がある。


大平の集落

少し下ると大平の集落の中を通過する。突き当たりがあり少し道は分かりにくい。正解は右折で、左折するとゴルフ場に行ってしまう。

ここではツツジと田植えの済んだばかりの田んぼが美しい。右左口峠から三珠に下りる道も似たようなものだったから、珍しい風景ではないだろうが。自転車を止めてカメラを構えていると、時間帯のせいか、ここへ来てやたらとロードレーサーに抜かれまくる。

ここからはまずまず走りやすい下りが続く。途中、リニアモーターカーの橋の下をくぐる。雛鶴峠へ行く県道35号線に突き当たると標高は480mあまり。

© 2007-2010 tfi72. All rights reserved.
2007年7月6日初版 / 2010年4月7日更新