今川峠
短いがきつい、深い山中の非対称峠
読み方 | いまがわとうげ | |
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標高 | 940m | |
位置 | 山梨県北都留郡小菅村・丹波山村 | |
道路 | 山梨県道18号線 | |
水系 | 多摩川 | |
実走日 | 2007年5月26日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
今川峠は、山梨県北東部、多摩川源流、北都留郡の小菅村と丹波山村を結ぶローカルな峠である。松姫峠と柳沢峠を同時に越えたい人にとっては便利である。同時に、この峠を越えることを旅の目的としてここへ来る人もまずいまい。
峠としては、小菅村側は驚くほど単調な道だが、丹波山村側がそれとは対照的な道のりになっているので意外性は楽しめるかもしれない。ローカルな峠ではあるが、その便利さゆえ、通行がないわけではない。それでも松姫峠よりもさらに少ないとは思うが。
松姫峠からこの峠へは、小菅村中心街での突き当たりを左折する。ほんの少しだけ行って駐在所のある角を右折する。標高は650mあまり。であるから標高差は290mとなる。
道はスギやヒノキの林の中のワインディング。勾配は猛烈にきつい。幅は2車線程度あり広い。まったく眺望は開けない。松姫峠の下りで谷の向こうに見えた道筋は今川峠の道ではなかったようである。
この写真は本当の意味で小菅村側を代表する写真である。と言うのは基本的にずーっとこんな道が続くからである。極めて展開には乏しい。
小さな集落ではあるが人の気配のない今川を過ぎ、やがて切り通しの鞍部に到着。ここへ来てようやく空が広く、何だか鞍部の雰囲気は爽やかである。
写真を見れば何となくわかるかもしれないが、この峠は鞍部の直前まで本当に勾配はきつい。
下りも似たような道なのかなと思っていたのだがさにあらずで、一転して道は見晴らしのよい断崖路になる。丹波川の谷の向こうの稜線がよく見える。左手奥は大洞山がぎりぎり見えているかどうかというところで、その向こうはもう武蔵国である。
小菅村と丹波山村の村界は鞍部にあるはずなのだが、小菅村の案内看板と丹波山村の標識はなぜか下りの途中にある。市街地に進入し丹波川を渡ると突き当たり。標高は620mほど。右折すると奥多摩、左折すると柳沢峠を経由して塩山である。ちなみにのめこい湯(温泉)は右折してほんの少し行ったところにある。
2007年6月22日初版