杖突峠
諏訪と伊那谷を結ぶ代表的な峠
読み方 | つえつきとうげ | |
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標高 | 1230m | |
位置 | 長野県茅野市・伊那市 | |
道路 | 国道152号線 | |
水系 | 天竜川 | |
実走日 | 2002年10月12日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 | |
関連書籍 | 信州百峠・峠への挽歌・峠で訪ねる信州 |
杖突峠は茅野と高遠を隔てる峠である。茅野から中央構造線沿いに南下していく旧国道256号線のうち、最も北にあたる峠でもある。まあまあ整備は行き届いており、交通量もそれなりにある。
この峠の魅力は、展望とこのいかにも急峻そうな名前か。しかし展望があるのは茅野側の一部の区間に過ぎないし、地図を見ると急峻そうに見える茅野側も実は勾配は緩い。峠の浪漫を求めると肩透かしを食うだろう。
ちなみに、この峠の見晴らし橋や峠の茶屋(後述)は、麓の茅野市街や中央本線の電車の中からはっきりと視認することができる。
標識に従って茅野市街から国道152号線をたどっていくと、麓からいきなり整備された2車線の豪快な上りになっていて驚く。実は旧道もあるのだが、大縮尺の地図がないと発見は難しいだろう。
途中から多少整備状況は落ちるが相変わらず2車線。しばらく進むと、林の中の上りの正面の斜面に橋を見上げる。これから上る道である。
勾配は緩く、かなり楽だ。明るい林が続く。路肩にはドングリがたくさん落ちている。
徐々に北側の展望が開けてくるが、さっき見上げた橋(見晴らし橋)からの展望が最もよく、また道路沿いではここが最後の展望でもある。
えっと、へぼい連結写真ですみません。大雑把には、左から、車山、蓼科山、八ヶ岳といったところ(はしょりすぎ)。あと、足元のやけに雑然とした茅野市街の景観も印象的。
さらに上ると、右側に峠の茶屋がある。昔は民間の茶屋で、お金を払わないと展望台に入れなかったが、今は茅野市と高遠町(当時(上伊那郡)。今は伊那市)がそれを買い上げて無料に。……という話を聞いていたのだが、営業開始の9時を回っても閉鎖されたままだった。
なお、ここには杖突峠 1200mとか杖突峠 1247mとかいう看板が出ている。この標高は正確ではないし、そもそもここはまだ鞍部ではないんだけれども。
峠の茶屋を過ぎると展望に背を向ける。ペダルが軽くなって、切り通しの鞍部に到着。相変わらず明るい林の中。展望はまったくない。
ここから高遠までの道路は、多少荒れ気味ではあるが、ごく一部を除いて2車線ある。のどかな山村が続き、山腹をトラバースするような部分はない。高遠の市街まで下ると、標高は750mを切る。
2002年10月26日初版 / 2011年6月30日更新