長峰峠
御嶽の裾をかすめる飛騨街道の峠
読み方 | ながみねとうげ | |
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標高 | 1350m | |
位置 | 長野県木曽郡木曽町・岐阜県高山市 | |
道路 | 国道361号線 | |
水系 | 木曽川 | |
実走日 | 2002年10月5日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 | |
関連書籍 | 信州百峠・峠で訪ねる信州 |
長峰峠は、木曽福島から飛騨へ抜ける飛騨街道の峠である。信濃と飛騨の国境にもあたる。地蔵峠とは、同じ街道に属している隣の峠という関係にあり、道路自体もよく似た雰囲気がある。ただし歴史はあまり感じない。つまりは普通の峠道である。
地蔵峠と比べると、御嶽の眺望は、近すぎるせいかインパクトがない感じだ。
おれは木曽福島から県道20号線で峠を目指した。地蔵峠の方を回る国道のルートと違って、西野川に沿って開田高原に上ることになる。
川上りにしてはまあまあきつい勾配が続く。交通量も少なくなく、観光バスなども走っているが、先に進むにつれて道路は静かになってくる。
しばらく写真のようなごく普通の山岳路が続くが、途中でぐいとヘアピンカーブを上ると、高原風の雰囲気も出てくる。左手にちらちらと御嶽が見え隠れする。ただしこの日はあまり天気がよくなかった。
開田で国道361号線に合流すると、標高は1160m。あたりを見回すと、御嶽を除けば特に高い尾根は見当たらず、空が広い。
開田(そばの名所)で新そばで腹ごしらえをして、いよいよ峠の本番。とはいっても木曽福島からここまで来れば峠の上りは7割がた終わりである。
地蔵峠によく似た、普通の峠道が続く。地蔵峠よりは整備されているかもしれないが、鞍部が近づくと勾配が急になり、道幅の広い堂々したヘアピンカーブが現れるあたりはそっくりだ。
やがて鞍部直前でぽっかりと御獄が姿を現す。この日は天気がいまいちだったのでこの通り。地蔵峠から見る御嶽よりはずっと近く、大きい。
御嶽が左後方に去って、林の中の鞍部に到着。書籍信州百峠には、ダートの写真が掲載されていたりするが、もちろん現在は舗装されている。また左側には峠の茶屋があるほか、新長峰峠 海抜1360米なる石碑がひっそりと置いてある。
おれはここから少し飛騨側に下ってから、左折して柳蘭峠と濁河峠の連発にアタックした。そういうわけで、この峠の飛騨側の道路はほとんど走っていない。
2002年11月19日初版 / 2011年5月19日更新