東峠

安曇野には珍しいダートの峠

読み方ひがしとうげ
標高1140m
位置長野県安曇野市
道路長野県道495号線(北側の途中まで)・県道319号線(南側)
水系信濃川

実走日2003年6月8日(日)
地図などGoogle Maps地図院地図

東峠は、安曇野の西縁にあるダートの峠である。北側(旧南安曇郡堀金村側)の麓にはほりで〜ゆ〜四季の郷、南側(旧同三郷村側)の麓にはファインビュー室山という温泉施設がそれぞれある。どちらも建物は新しく設備もきれいで、人気のようだ。いつ行っても混んでいる。

信州、安曇野、ダート、温泉と、キーワードだけ並べるとぐっと来るものがあるかもしれない。しかし、峠道自体は普通のダートである。短絡路としての意味は全然ないので、この峠に用があるのでない限り、麓の県道25号線に回ることをおすすめする。

ダートの入口

県道25号線の須砂渡入口から、山の方へとルートを取る。分岐点の標高は650mほど。ほりで〜ゆ〜四季の郷の看板を見て曲がれば絶対に間違えない。

森の中をゆったり上り、ほりで〜ゆ〜の建物が見えてきたところで左折、小野沢沿いの上りを選択する。1.5車線くらいの舗装路が続く。通行は皆無。さすがに北アルプスの麓だけあり、同じ松本近郊でも花川原峠などとはどことなく森の雰囲気が違う。

最初のうち小野沢は左に寄り添い、途中から右に変わる。標高840m付近で、後戻りをするようなダートに左折で入る。とても間違えやすいと思う。実際に間違えたからだが。


穂高方面の眺めとキリの木ダートの上り

ダートは特に走りにくいということもないが、勾配はそれなりにある。わんわんとセミの大合唱が森を包む。

花はほとんど咲いておらず、唯一キリの花のみを見かける。足元に薄紫の花がたくさん散らばっている。もう終わりかけだ。

振り返ると穂高方面の別荘地(?)の眺めがあったりするが、それも大したことはないし、長続きもしない。ひたすら森の中の登坂が続く。


鞍部南側の下り

突然ダートは切れ、唐突に鞍部に到着。舗装路のカーブの途中にひょっこりと顔を出した感じだ。これは、南側から来ると、どこから北側に下りるのかわからないのではないか。

休憩せずに下り始める。1.5〜狭い2車線の舗装路。ほとんど展望はない。やがて薄暗いスギ林の中になる。

北側とはずいぶん違うなあ(ある意味花川原峠に似ている)……と思っていると、突然林が切れ目の前が開けた。遠くに松本市街のビル群が見え、手前にはりんごの果樹園が見える。防霜ファンが太陽光を反射してきらきらと光っているのも見える。

おれはこのあとファインビュー室山に行き、温泉で汗を流し、レストランで松本盆地を見下ろしつつ昼食を取って帰った。悪くないオプションだった。

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2004年2月26日初版 / 2010年4月7日更新