花川原峠
里山の小さな林道峠
読み方 | はながわらとうげ | |
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標高 | 996m | |
位置 | 長野県東筑摩郡筑北村・松本市 | |
道路 | 林道花川原線 | |
水系 | 信濃川 | |
実走日 | 2002年3月17日(日) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
花川原峠は、筑北と松本市北部の会田(当時は東筑摩郡四賀村の中心街)を結ぶ峠である。すぐ東には風越峠、すぐ西には立峠(徒歩道)がある。縮尺が小さ目の地図には出ていないし(ゆえに大縮尺の地図が必携)、峠道としても短くて本当に地味だが、それだけにかえってお手軽な峠としての価値がある。
林道花川原線という標識があるので林道らしいのだが、全舗装である。
筑北村側からは、まずは風越峠を目指していくのだが、自然歩道にもなっている立峠の標識も多いので、それを参考にして進むといいかもしれない。
風越峠へ向かう道は乱橋の集落をバイパスしてしまうが、花川原峠へは右折して集落の中を通っていく。集落を抜けると、右に細い農道のような道があり、これが花川原峠への道である。……と書くと分かりにくそうだけど現地へ行けばすぐ分かります。
この道の入口の標高は740m。はじめは見晴らしのよい緩い斜面を上っていく。右手に聖山方面への展望があり、その左には残雪で真っ白な北アルプスが見えた。方角と白さからして、爺ヶ岳とかの大町方面の山並みだろう。
くねくねと折り返して行くと、左手に道を見上げ、やがて逆にさきほどの道を見下ろすようになる。この写真はそこからの眺めだが、前の写真とあまり変わらない。
それにしても、この日は晴れていたのにずいぶん寒々とした写真だ。春の陽射しはこんなものか。
この眺めを最後に、道はよくある谷筋のワインディングになる。日陰は完全に凍結しており、ペダルで上ることはできない。
たぶんヒノキだと思うが針葉樹の緑、雑木林の赤茶色、溜池の青緑、そこに張る氷の白、空の青と、なかなか多彩な風景が展開する。
切り通しの左カーブをクリアすると広くなっていて、頂上。わ! ちょうど真っ正面が常念岳だ! ……と驚いたのだが、この写真で分かりますか?
ヒント:残雪で白いです。
頂上からは上りよりも広いワインディングで会田へ下る。ちらちらと会田川沿いの盆地が見える。こちら側から上ったほうが坂が長い分きついのではないかと思うが、それでもまあそう大げさなものではないだろう。
最後を飾るのは、会田の集落に入っていく絶壁のような急降下。まさに垂直ブラインドカーブ。四十八曲峠でも集落内の勾配がめちゃくちゃきつかったが、信州はこういうの多いのか?
会田まで下りると、標高は600m程度。
2002年4月2日初版 / 2005年11月1日更新