有賀峠
諏訪市と辰野町をつなぐ生活道路
読み方 | あるがとうげ | |
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標高 | 1070m | |
位置 | 長野県諏訪市・上伊那郡辰野町 | |
道路 | 長野県道50号線 | |
水系 | 天竜川 | |
実走日 | 2003年3月21日(金) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 | |
関連書籍 | 信州百峠 |
有賀峠は諏訪と伊那をつなぐ数ある峠のうち最西部にある峠で、諏訪市と辰野町の間のメインルートでもある。交通量はそこそこ多い。
雰囲気は杖突峠に似ているが、こちらは比較的生活道路的な雰囲気が漂う。かなり地形は急峻だし、道路の整備状況もそんなによくないのだが、そこがかえって人里の裏山のような感じを出している。ちなみに杖突峠ほど展望はよくないが、諏訪湖を見下ろすことのできる箇所もある。
有賀峠という名前は地元の人には浸透しているようだが、あまり標識には出てこない。むしろ、鞍部付近にある諏訪湖の森という施設(飲食店街つきのホテル?)の看板が目印となる。
おれは諏訪湖の方から県道16号線でこの峠を目指してやってきた。入口は豊田有賀という交差点なのだが、何の標識もなくわかりにくいものだった。なおこの入口の標高は約760m。
峠道は入口からいきなり斜面を斜めに上っていく。中央道を越えるあたりから、右側に諏訪盆地方面の眺めが広がってくる。大して上ったわけではないのだが、なかなかの眺めだ。西側は美ヶ原や諏訪湖、正面は蓼科山(あたまだけ)、東側は八ヶ岳。
ちなみに写真は八ヶ岳。ちょっと人形工房サ○キューの看板が邪魔である。
さて、道は左カーブで山に向かい、眺望もなくなる。10%の標識があるが、それほどきついかどうかは疑問だ。細かいヘアピンで斜面を折り返し、標高を稼いでいく。杖突峠よりも急峻な感じがする。明るい樹林の中である。
上るにしたがい、路肩の残雪が増えてくる。この様子では、除雪されていなければ通れなかったに違いない。
交通量は多い。平日の朝など、このヘアピンに通勤ラッシュが訪れたりするのだろうか。
ほとんど眺望のないまま、高度だけをどんどん稼いでいく。途中、蓼科山の眺めがちょっといいスポットがあったのだが、その直後が鞍部だった。
写真はそこで撮ったもの。左の平たいのが車山、正面が蓼科山である。その右に横岳、縞枯山と続く。
鞍部は切り通しで、交差点になっている。杖突峠に本当によく似ている。行ったことはないが、諏訪湖の森もここから入るようだ。
路肩には有賀峠と刻まれた標柱があったが、雪に埋まっていて有賀までしか読めなかった。信州の春はまだ遠い。
ここからは辰野の市街までゆったりとした下りである。春の白く霞んだ逆光の空の中に、中央アルプスの白い峰が見える。
ちなみに、諏訪市と辰野町の境界は、峠よりずっと南にある。辰野の市街まで下ると、標高は720mほどになる。
2003年3月27日初版 / 2010年4月7日更新