飯干峠
集落と集落をつなぐ、生活感ある国道峠
読み方 | いいぼしとうげ | |
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標高 | 1050m | |
位置 | 宮崎県東臼杵郡椎葉村 | |
道路 | 国道265号線 | |
水系 | 一ツ瀬川・耳川 | |
実走日 | 1996年3月22日(金) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
椎葉は、地図を眺めているだけで楽しくなってくるほど、峠のいっぱいあるところであるが、この飯干峠はそのうちのひとつである。ちなみに同名の峠は近くの国道503号線上にもあるが(書籍九州の峠に載っているのはそちら)、それとは異なる峠である。
峠道としては、未整備な道路が山村をつないで山腹をめぐるという、おそらくは他の椎葉の峠とほとんど変わらないものだ。地図を読んで楽しそうに思えるならば、その期待が裏切られることはないだろう。
この日は湯前駅を朝出発し、湯山温泉に入り、湯山峠(これもいい峠!)を越えて椎葉村に入ってきた。そういうわけで、この飯干峠の上りの途中に横から入ってきた形になる。
湯山峠の下りの国道388号線から、村道矢立合戦原線という道で飯干峠の国道265号線にショートカットしたのだが、写真はその道の風景。1〜1.5車線の舗装路である。集落と集落をつなぐ道なのだが、たいへん静かである。
村道矢立合戦原線から国道265号線に入る。標高は730m。国道の標識が出ている以外は村道矢立合戦原線とあまり変わらない雰囲気が漂っているのが面白い。左側が谷で、それに沿って上っていく。坂は決して楽ではないが極端にきつくもない。交通量は湯山峠よりは多いようだがそれでも非常に少ない。
目の前に見上げるような感じにこれから走る道が見えたりする。のんびり走っていくと今度はさっきの道がずっと下のほうに見えてくる。その眺めも楽しいし、山々の眺めもいい。
なお、この写真にも、さっきの道が写っている。よく見ると前輪の右方にガードレールがあるのだが、わかるだろうか。
左カーブを曲がっていくと目の前が開けて、頂上。ここからの眺めは間違いなく大風景だ。山また山の眺め。その山々は林業開発の手が行き届いているのでどこかパッチワーク的だ。
下りはこのまま国道265号線を走ってもいいが、こちら側にもショートカット道がある。距離表示つきの小さな看板があるのでわかる。
ショートカット道は1車線舗装。そのパッチワーク的な山の懐をワインディングで下っていく。しかしこれは、旅行者が使う道じゃないよなあ、と思う。それも何だか妙に楽しい。
小さな集落を縫って下っていくと、いつのまにか国道265号線に合流していた。そのまま国道265号線を走り、ダムの脇を下りて上椎葉に出ると、標高は370mほど。
2002年1月7日初版 / 2010年4月7日更新