七保峠
整備済みの無個性な峠道
読み方 | ななほとうげ | |
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標高 | 250m | |
位置 | 三重県度会郡大紀町・多気郡大台町 | |
道路 | 三重県道38号線 | |
水系 | 宮川 | |
実走日 | 2016年4月30日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
七保峠は松阪から紀伊長島に向かう国道42号線の迂回路のような位置にある峠だが、おそらくあまり利用価値はないのではないだろうか。間にある三瀬谷の大市街地も迂回してしまうし。そういうわけであまり通行のない静かな峠道であるが、整備はされている。帰ってきて思い出すとあまり印象がない。
この峠についてちょっと変わっているのは、峠のどちらの麓も大紀町で、頂上付近だけが大台町であることだ(つまり2回町界を越える)。よく地図を読むとわかるが、町界は鞍部にもなっていて、つまり鞍部が2つある。地図を読む限り、七保峠というのはそのどちらかの鞍部についた名前というわけではなく、まとめての名前のようだ(しかしこのページからのリンクは東側の鞍部に張っておいた)。
おれはこの峠は西側から越えた。西側の麓は大紀町の役場がある滝原の集落である。大内山川(宮川の支流)の対岸ではあるが参考までに書いておくと、紀勢線の滝原駅の標高は107.9m。
国道42号線の旧道が滝原の静かな集落の中を通っている。南から来ると新聞の琺瑯看板がたくさん出ている一角があり、→サイクリングターミナルという看板も出ている。ここだな。右折してその道に入る。
少し行くとサイクリングターミナルを過ぎて県道38号線に合流する。道は整備されていて2車線ある。明るい林の中、頓登(とんど)川沿いに上っていくが、特段渓谷美があるわけでもない。斜面にはコンクリートの被覆が多い。ときどき旧道を潰した跡が見られる。あまり個性がない。
道端にはフジの他に赤紫のツツジと白いヤブデマリの花がぽつぽつある。ウツギも花芽は出ているがまだ咲いていない。
しばらく行くと頓登川を離れ、左側にきれいにツツジが植えてある小さい駐車場がある。そのあたりには、左側に宮川の谷や紀勢道の橋を見ることができる一角がある。気づかないうちに1個目の鞍部を越えたようだ。
改めて考えると、この位置は三瀬谷を挟んで相津峠と正対していると言えなくもない。そして相津峠からも紀勢道の橋は見えたのだが、調べてみると、見えている橋は同じものではないらしい。
少し行くと今度は右側に駐車場がある。おそらくはここが2つ目の鞍部だ。
ここからは道は下りである。右側が谷であり、少しだけ谷の見通しがあるところがあるが、眺めというほどのものではない。
やがて藤の集落で藤坂峠から下りてきた県道46号線にぶつかる。標高は100mほど。おれはここから藤越に転戦するために右折した。
2016年10月13日初版