梅野木峠
静かな山里の地味な峠
読み方 | うめのきとうげ | |
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標高 | 630m | |
位置 | 東京都西多摩郡日の出町・青梅市 | |
道路 | 林道大入線 | |
水系 | 多摩川 | |
実走日 | 2005年9月3日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
地図によっては出ていないかもしれないが、日の出町と青梅市の間にある峠群のうちもっとも西にあるのがこの梅野木峠である(他には梅ヶ谷峠と二ツ塚峠がある)。つるつる温泉の近くというと分かる人が増えるかもしれない。
なお林道ではあるが全舗装である。青梅側の峠道は後述するようにゲートで封鎖されているので、林業の盛んな時季(いつだろう)にはあまり行かない方がいいのかもしれない。
おれは福生から平井川沿いに都道184号線でこの峠に向かってやってきた。輪行する人は武蔵五日市駅からということになるだろうが、武蔵五日市駅からだと平井川の川筋に出るのに1つアップダウンがあるので注意。
大久野で、つるつる温泉の看板を見て峠への道を選ぶ。標高は200mほど。
道路沿いには集落が続き、家並が切れることはない。家先にサルスベリやムクゲやコスモスの咲くのどかな山里である。平井川の川べりにはヤマアジサイもたくさん見られる。
写真を撮っていると、SLの形をした青いトレーラーバスがおれを追い抜いていった。このトレーラーバスは武蔵五日市駅とつるつる温泉を結んでいる名物バスである。
つるつる温泉の手前まで来るとそれまでの緩い勾配が一転し、めちゃくちゃな急坂がスタートする。左手のつるつる温泉の建物を過ぎると道は狭くなり、看板が置いてあって峠の青梅側には下りられませんという表記がある。
ちなみにつるつる温泉については、混んでなければお勧めしてもいいかな、と言っておこう。ちなみに正式名称は生涯青春の湯 つるつる温泉という。この名前といい、バスのセンスといい、なかなか素敵にイカレポンチな温泉だが、施設はまともである。
看板の脇をそのまま進む。つるつる温泉の標高は380mほどだからあと250mほどのアップだ。
猛烈な勾配は少し行くと一息つく。森の中の登坂が続く。もともと交通量は少なかったが温泉より上はいっそう静かである。やがて左側に間伐モデル地区とかで明るい感じの林が広がる。眼下には小さな谷があり、その向こうには折り重なる山並みが見える。
やがて左側に谷の広がる、ありがちな感じの峠道となる。しばらく進むと切り通しに到着。今度は谷が右側に移る。ここまで来れば鞍部までもう少し。
それにしても、この峠は道の展開といい風景といい入山峠によく似ている。まあ近所の峠だから当然かもしれないが。
やがて浅い切り通しの鞍部に到着。左側に梅野木峠の石碑がある。ちょうど徒歩道との十字路になっていて、若いカップルがこの暑いのにご苦労様なことに通りかかっていく。でもそれはこっちも同じか。
峠の青梅側にはゲートがあって封鎖されている。その理由は森林管理用の施設だから、ということらしい。いずれにしても歓迎されていないことは確かだが、脇を通れるので突破。
青梅側も日の出側と似たような林の中。山々が折り重なる眺めがちらとある。道路は日の出側と違ってコケが生えている箇所もあり、あまり通行がないことをうかがわせる。
軍畑のあたりで吉野街道に合流して峠道は終わるが、その直前に再びゲートがあった。これも脇を突破である。吉野街道に出ると標高は220m程度。
2005年9月11日初版 / 2015年1月8日更新