正丸峠

整備されたコンパクトな旧道峠

読み方しょうまるとうげ
標高630m
位置埼玉県飯能市
水系荒川

実走日2007年3月20日(火)
地図などGoogle Maps地図院地図
関連書籍秩父の峠

正丸峠のような有名な峠をここで紹介することにどのくらい価値があるのかと自分でもかなり疑問はある。少なくとも大洞峠の記事よりは2桁くらい希少価値は小さそうである。

それはさておいて、この峠道は飯能と秩父を隔てる尾根筋にあり、今は正丸トンネルで抜けている国道299号線の旧道である。旧道区間はけっこう長いのでそれなりの走りごたえはある(が峠としては楽勝なレベルだ)。かつて国道だっただけあって道はそこそこ整備されており、風格も感じる。眺めもまあまあ良い。

上りはじめの道

南側から上ると途中までは刈場坂峠と同じ道である。標高301.8mの西武秩父線の正丸駅から国道299号線を上り、正丸トンネルの入口で右にそれる。

関係ないことだけれども、その途中で左側に本邦帝王切開術発祥之地という石碑がある。碑文によるとこれは江戸時代のことでしかも成功したそうなんだが、麻酔なしで施術したというのはもう考えただけで失神しそうだ。だいたい消毒はどうしたのだ。もういいですか。

国道をそれるといよいよ峠道の開始。道幅は狭い2車線ほど。ちらと左手に見る、斜面に建つ家と国道の眺めは、山伏峠によく似ている。

道は基本的にはスギやヒノキの林の中の上りである。路面には縦に溝が彫ってあるが、それほど邪魔ではない。


新宿方面の眺め

途中、左手に新宿方面の街の眺めがある箇所もある。このへんは山伏峠とは違うところだ。

単に平日だからかもしれないが、静かなものである。


鞍部からの眺め

小さな鞍部(正丸峠ガーデンハウスがある)を通過すると左手の眺めは少しよくなる。西武ドームの眺めなども出てくる。やがて茶屋が見えてきて、意外とあっけなく峠に到着。ここからの眺めはなかなかよい。木の峠標柱もある。

ガードレールに落書きがしてあるのは、まあ、関東の峠のお約束というわけでもないけれどももう慣れた。考えてみると長野にもあったし(一本松峠)。


下りの道

下りには特に眺望はない。しばらく広い道で下り、標高565m地点からは山伏峠からの道に合流して、かえって狭い道になる。

こうして書いてみると、よくも悪くもあまり書くべきことのない峠のようにも思える。秩父市の市街地まで下ると標高は230m程度である。というのも山伏峠の記事と同じだし。

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2007年5月25日初版 / 2010年4月7日更新