太田部峠

山村風景のただ中を抜ける山深い峠

読み方おおたぶとうげ
標高780m
位置埼玉県秩父市・児玉郡神川村
道路埼玉県道363号線(南側の途中まで)・林道太田部峠1号線(南側の途中から稜線まで)・林道上武秩父線(稜線部分)・林道太田部峠2号線(北側)
水系荒川・利根川

実走日2007年6月16日(土)
地図などGoogle Maps地図院地図

太田部峠は埼玉県北端部にある全線舗装の林道峠で、秩父と神流川筋を分ける数ある峠のひとつである。山岳の眺めや急峻さといった林道の峠としての魅力の他に、奥深い山間に立地する集落の雰囲気が楽しめる一面もある(近所の矢久峠に似ている)。なかなかいい峠である。

石間川沿いの集落

おれはこの峠には秩父側から上った。県道37号線の石間戸(いさまど)が峠道の入口である。標高は230mあまり。城峯山とか太田部と書いてある標識が目印だ。既に周辺は十分にひなびた感じである。

いきなり切り通しの1車線で驚くが、広い箇所も出てくる。ひたすら石間川に沿って上っていく。間隔は長いが少し集落があり、どの集落にも花がたくさん咲いている。日陰はあまりなく暑い。


沢戸の集落を見上げる

やがて正面の山腹に沢戸の集落がへばりついているのが見えてくる。ガードレールがその中を縦横に走っており、あの中のどれを上るのか? といきなり燃えてくるのであるが、道はその麓を右にそれていってしまいその中を通過することはない。

そこらからはいい加減にかなり勾配がきつくなってきて、じきに交差点に到着。直進は沢戸の集落へ行く林道。右折する道には林道太田部峠線という標識がある。おれは右折するわけである。


半納の集落から沢戸の集落を見下ろす

とりあえずここで県道363号線は終わりで、ここからは林道である。城峯神社の名前の入った金属製の鳥居があり、その下をくぐって出発する。勾配は相当にきつい。

やがて正面に山腹に立地した半納の集落とその中をヘアピンカーブで抜けていく道が見えてくる。これに燃えずにおられようか。それを上っていくと今度は今まで上ってきた道、さっき見上げた沢戸の集落、そして向こうの山を眺めるようになる。ここの展開はかなり熱いものがある。


竹やぶスギ林の中

半納の集落を過ぎると林の中になり多少涼しくなる。眺望はない。最初は竹やぶもあったが、基本的にはスギとヒノキの林だ。


上武秩父線への合流地点

やがて尾根道である林道上武秩父線に合流する。ここにはかなり詳しい林道の案内図がある。

鋭角で折り返して上武秩父線に入る。まだ上りは続き尾根は左にある。やがて尾根が右に移り神泉村(今は神川町)の標識があって道は下りに転じる。周辺の道はぐだぐだしているが鞍部自体はしっかりと峠らしい。

少し行くと左に林道太田部峠2号線が分岐している。これに入る。


北側の下り

下りは明るい林の中だが眺望は基本的にない。アスファルトに縦に溝が彫ってあるところがあり気を使う。通行はほとんどないとは言え、ひんやりとした恐怖に包まれながらゆっくり下る。

だいぶ下った感じのするあたりに、少し眺めが開けるところがある。それを過ぎてやがて道路は谷底に下りていく。集落内にはやや分かりにくい分岐もある。

神流湖を赤い吊橋の太田部橋で渡ると国道462号線に突き当たる。標高は300mあまり。

© 2007-2015 tfi72. All rights reserved.
2007年8月3日初版 / 2015年1月8日更新