二本木峠
静かで眺めのいい舗装林道峠
読み方 | にほんぎとうげ | |
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標高 | 590m | |
位置 | 埼玉県秩父郡東秩父村・皆野町 | |
道路 | 林道和知場線(東秩父村側)・林道二本木線(皆野町側) | |
水系 | 荒川 | |
実走日 | 2011年4月17日(日) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
二本木峠は秩父盆地の東端をなす尾根にある峠で、粥新田峠や定峰峠の北側にあたる。通常、この峠は県道361号線で尾根伝いに通過するものだと思うが、おれはそれとは直角に走って最高所としてこの峠の鞍部を越えたので、読んで参考にされるのであれば間違えないようにしていただきたい。
さて、そのようなコースでの二本木峠の道であるが、交通量はとても少なく、田舎道の雰囲気がたっぷりあり、眺めもかなりよかったので、特に探訪派の人には、なかなかおすすめだと言える。
おれは定峰峠で東秩父村に出てからこの峠を目指した。落合橋の交差点で県道11号線から県道294号線に入り、峠の入口を目指す。この交差点には大内沢観光みかん狩りという看板が出ていて驚く。埼玉県でミカンなんかとれるのか。
県道294号線沿いには虎山のさくらという筆字の看板も出ており、右手にやや終わりつつある桜の山がある。寄ることはなく横目で見つつ通り過ぎる。
じきに←二本木峠キャンプ村という標識が出ている。ここが峠の入口だ。標高は180mほど。
定峰峠からここまで走ってきた道と比べると圧倒的に静かである。道幅は1.5車線ほど。川沿いに進んですぐに和知場の集落に到着。道は折り返しており、正面やや上にこれから走る道のガードレールが見える。その中を上り振り返ると、ついさっき走った道を見下ろし、その向こうに虎山の桜が見える。
そこからは、ヒノキのやや薄暗い林の中の区間と、虎山やその背後の関東平野が見える開放的な区間が断続する。定峰峠のようには道端には桜はない。途中のヘアピンの連続のところには集落があり、ここには花が咲いている。また、ところどころで道端の木に黄色い実がなっているのも見た。これが件のミカンのようだ。
そのあたりに林道和知場線の標識がある。ここからは林道ということらしい。
勾配はきつい。しかし気分はいい。どんどんと高度を稼ぎ、虎山の桜が低くなり、平野の眺めが広がってくる。
鞍部の手前に格好の展望スポットがあり、ここまで来ると平野の眺めは左手はおそらく深谷あたりから右手はさいたま市あたりまでとなる。なおこの写真の中央部のはげ山が虎山である。
やがて鞍部に到着。稜線を行く道との十字路になっており、交差点に二本木峠の木の標柱と林道和知場線終点の標識がある。明るい林の中で展望はない。
少し南に行くと眺めがいいかもしれないと思い、左折して少し下ってみる。緑の草地(おそらくこれは秩父高原牧場だろう)があり、その向こうに平野が見えるが、さっき鞍部の直下で見たのと比べて特にいい眺めというわけでもない。それで引き返す。
さて鞍部の西側に下り始める。いきなり、逆光ではあるが、正面の秩父盆地、その手前の斜面の集落、そして左手奥の武甲山を眺める。勾配のきつい狭い道で、路面は部分的にコンクリートが混ざる。
下っていくとこれから向かう先の日向の集落や秩父高原牧場の草地が見えてくる。
やはり桜やハナモモが美しい日向の集落を抜けていくと、不意にT字路に突き当たる。地図を確認して右折して下っていく。
やがて道は谷川沿いになるが、薄暗くはならない。谷津の集落があり、後ろを振り返ると上方に日向の集落が見える。
やがて県道82号線に突き当たる。林道二本木線の標識がある。標高は約200mである。
2011年6月9日初版