下峠
海に迫る山体を越える峠
読み方 | しもとうげ | |
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標高 | 170m | |
位置 | 山口県下関市 | |
道路 | 山口県道270号線 | |
水系 | 粟野川 ※東側の水系のみ書いてあります。 | |
実走日 | 2013年9月27日(金) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
下峠は響灘の海岸沿いから山中に入るところにある峠である。あまり利用価値のある道筋ではないと思う。
標高通りあまり手応えのない峠で、むしろ里山を行くような軽快さがある。県道なのだがちょっとそうは見えない狭い道だ。ちなみにおれが行ったときは例によって通行止だった。
この峠の海側(西側)の麓の近くには山陰本線の宇賀本郷駅がある。ホームから海が見え、青春18きっぷのポスターに使われてもおかしくなさそうな味のある駅だった。
駅から国道191号線を少し北上すると県道270号線の小さい標識がある。右折してそれに入るといきなり道路崩壊のため通行止の看板が出ている。まあ構わずに行く。
あまり陽の当たらない集落の裏山をするすると上る。山側の林は薄暗い。椿が多いようだ。少し行くとバリケードがあり道路崩壊のため通行止と道路崩落の為車両通行止の看板が出ている。車両! それなら自転車は押していけばいいじゃん、と都合のいい解釈をしてバリケードの脇を抜けて進む。
当然ながら道は荒れている。ちらと海側の眺めが開けるところもあるが、全体的には眺めのない部類だ。竹林の中を行く区間があり、路上に倒伏している竹の下をくぐっていくところも多い。
なお海沿いを行く国道191号線の車の音が聞こえるのであまり静かな印象はない。国道191号線の交通量が特に多いというわけではないのだが。
やがて問題の崩落地点に到達。山側の路面がおそらく水流の直撃により半分くらい持っていかれてしまっているが、自転車が通るには何の問題もない。
やがて道が右に折り返すと海は完全に見えなくなり、国道191号線の騒音も消える。聞こえるのは秋の虫がメインでツクツクボウシが少々。
さて鞍部に到着。浅い切り通しで、想像通りだが何もない鞍部だ。
下り始めるとちょっと行っただけで人家があり、やがて左から広い道が合流してくる。合流地点にある標識がやたらデカいのには笑ってしまった。
この地点の標高は109m。おれは左折して進み、少し上って一気に下って二見川の川筋に出た。
2013年10月31日初版