間地峠
自転車野郎喧嘩上等峠
読み方 | まじだわ | |
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標高 | 410m | |
位置 | 鳥取県日野郡日野町・西伯郡伯耆町 | |
道路 | 鳥取県県道35号線 | |
水系 | 日野川 | |
実走日 | 2011年10月19日(水) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
間地峠は出雲街道の根雨宿から米子に抜ける途中にある峠である。だから嵐ヶ乢と四十曲峠の続きをなす峠であるともいえる。改良され、トンネルが開かれ、全線2車線になっている。トンネルを迂回する旧道はないようだ。
率直なところ、この峠道は、田舎道を自転車乗りにとっていかに魅力控え目・危険山盛りに作るかのお手本のような峠道であって、おれは二度と走る気はしないし、設計者に対しては、もうちょっとやりようがあるでしょうというか、田口峠の設計者の爪の垢を煎じて飲んだらどうかというか、尼寺へ行け尼寺へというか、そんな感じにも思うわけだが、まあそれは間地峠自体のせいではない。
おれは四十曲峠を越えて根雨に出て、これからどうやって米子に出るか真剣に迷った。国道181号線はかなり交通量が多くて走りにくそうだ。一方で間地峠は麓からもものすごい勢いで道路が上っていっているのが見えるし、意外と交通量がないわけでもないようだ。どうしたものか。
根雨のはずれの東屋でパンを食べつつ、ぎりぎりまで迷ったが、結局おれは間地峠で行くことに決定した。
上り始めるといきなり10%の勾配標識がある。左に旧道があるが、途中で切れそうなのでそちらには入らない。2車線のとてもシンプルな急登坂が続く。とんでもない改良をしやがったもんだぜ、と思うが、別に嫌な気分なわけでもない。もちろん咲いてはいないが桜の並木が続く。後ろには根雨の市街地が見える。
しばらく行くと左の旧道から合流してくる道があるが、旧道自体はまだまだ続いているようである。意外と長い上りが続く。やがて登坂車線が始まり、そして少し行くと間地トンネルが口を開けている。旧道が左から合流し、そして右に分かれていく。つまりはどうやらここまで旧道で来ることはできたらしい。あうー。そうと知っていれば。
トンネルの手前には間地峠の開通という案内看板があり、峠の歴史の説明が書いてある。この道も出雲街道だったということ、間地峠はまじだわと読むのだということはこの看板で知った。またこの新道は1993年に供用開始となったとも書いてある。
なお根雨駅の標高は185.4mだったから、ここまでの上りは230m程度だったことになる。それ自体は大したことはない。
まじだわというと、何かちょっとおしとやかになったダンプ松本のトークみたいだ。まあどうでもいいか。
さて出発。トンネルの長さは980m。峠のトンネルのくせに曲がっている。トンネル自体は狭くないが歩道は狭くて使えず、路肩を走るがそれも狭い。
路面の中央にはチャッターバー(平行四辺形の道路鋲)があり、自動車は反対車線に出られないようになっている。自動車が自転車を抜くにはどうしたらいいのだろうか。抜くなということか。
そしてこのトンネル、上りである(さっきの案内看板によると3.0%)。さすがにここまで来るとこの道路の設計者は自転車に喧嘩売ってんのかという気がしてくる。
走っていると後ろから車が来る音がするので、急いで自転車を降りてやり過ごす。それを2回やって計3台の車を先に行かせる。まあその程度で済む交通量だということでもあるが。
トンネルを抜けると10%の下りである。特に変哲のない山村を駆け下りていく。しばらく行くと二部の交差点だ。標高は134m。
2013年1月10日初版