ルクシ峠

オホーツク海の近くの意外な好展望峠

読み方るくしとうげ
標高300m
位置北海道常呂郡佐呂間町・北見市(オホーツク管内)
道路国道333号線
水系佐呂間別川・常呂川

実走日1995年6月2日(金)
地図などGoogle Maps地図院地図

ルクシ峠は、佐呂間別川流域の低地と、北見市仁頃を結ぶ峠道であった。あったと言うのは、現在ではこの峠道は廃道になっているからだ。

おれが行ったときには、トンネルなしの旧道は封鎖され、新道がサロマトンネルで峠の下を抜けているという状態だったわけだが、その後、さらにこの新道は放棄され、4110mという長大な新佐呂間トンネルが開通している。そういうわけで、この頁の内容は昔話として読んでいただくほかない。

現在の道路の供用開始は、十勝毎日新聞のサイトによると、2009年3月14日である。正確なところ、おれは上記の新道が放棄されたあとに封鎖されているのを確認したわけではない。しかし普通に考えて、放棄された長いトンネルを走りたくはない。

おれが行った当時の見どころは、佐呂間町若佐からの、山腹をゆったりと巻いていく上りで、立地からすると少々意外なほどの眺めがあった。一方の北見市仁頃側はわりと普通の峠道だった。

オホーツク峠のドライブガイドによれば、仁頃側では2001年10月4日に土砂災害で道路が破壊され、後に復旧している。さらには新佐呂間トンネルの工事事務所が竜巻に襲われるなど、地味な峠の割には災難が多かったようだ。

中園11線道路

遠軽から来ると、旭峠から佐呂間別川沿いの低地に下りてくることになる。畑の碁盤に沿って国道333号線もかきかきと折れて進む。この日は霧が出ていたのだが、まあミルク色に包まれた畑の風情というのもなかなかいいかもしれない。

写真は、佐呂間町市街へ向かう道道103号線を分けて右に折れてすぐのあたり。標高は80mほど。


若佐方面への眺め

道は川沿いとかではなく、山腹をトラバースして上る。北海道の峠にしては勾配はきつい。しかし左手にはさっき走ってきた若佐方面への眺めがよい。畑とその中の直線道路。これで晴れていれば最高なのだが。


石碑峠の標識

しばらく、橋梁などもある豪快な上りが続く。そうこうするうちに完全に霧の中になってしまった。

上りの途中、左側に立派な駐車場公園があった。嬉しいことに、石碑と標高入りの標識もある。しかも両方ともルクシ峠の名前入り。しかし、標高入りの標識には342mとあるのだが、この地点も、峠道の最高所も、そんなにはないと思う。

ここを過ぎるとじきにサロマトンネル。1651mと長大。旧道はあるのだがしっかりとゲートが下りていた。

北見市仁頃側は、打って変わって普通の峠道。仁頃からさらに直進すると、端野峠という峠のはずなのだが、これまた長大な端野トンネル(1319m)で抜けていて、峠というほどの手ごたえはない。

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2002年3月12日初版 / 2010年8月19日更新