カネラン峠
阿寒の山並みを一望する鬼ダート峠
読み方 | かねらんとうげ | |
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標高 | 510m | |
位置 | 北海道足寄郡陸別町・足寄町(十勝管内) | |
道路 | 北海道道143号線 | |
水系 | 十勝川 | |
実走日 | 1996年6月11日(火) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
カネラン峠は十勝の奥地にある峠で、阿寒の山々の展望で知られている。しかし西から上って西に下りる形態のためか、舗装されていないせいか、訪れる人はあまりいないようだ。
陸別で会った地元の人によると、この付近で阿寒の山々を眺めるならば斗満(陸別町市街の西)かこのカネラン峠がいいそうだ。両方行ってみたが、比較するならばこのカネラン峠の方が眺めはいい。ただ、斗満方面も畑の風景がなかなかよく、総合的には何とも言えない。
この峠の名前は、陸別のアイヌ人の酋長の名前から近年つけられたと、書籍北海道の地名にはある。
いきなり峠に関係ないが、この写真は陸別駅。当時、ふるさと銀河線沿線の自治体はどこも駅にはたいそう力を入れていたが、陸別町も例外ではなく、この駅舎には宿泊施設が併設されていた。
ふるさと銀河線が2006年4月20日を最後に廃止となってからは、陸別駅は道の駅として活躍しているらしい。後述の足寄駅もそうだとのこと。
なお、町の玄関口でない駅には当然旧態依然のものが多かった。
陸別町市街の標高は200mほど。ここからしばらくは、よく整備された道路を行く。しかし途中からは新道が工事中で道はダートになった。道幅はそこそこあるが、砂利がやたら深いのには閉口した。後輪がスリップして転倒しそうになったのは1度や2度ではない。
上りはそんなに長くない。町の境界が鞍部で、なかなか山々の眺めがよい。さらに進むと道は舗装になり、左側に阿寒岳展望台がある。
進行方向左側、樹海の向こうに阿寒の山々がそびえる。いちばん左のが雄阿寒岳、中央左寄りのはフップシ岳、いちばん右のが阿寒富士で、その左のごちゃごちゃしたものが雌阿寒岳。
山自体が秀峰ぞろいなので、距離が離れていてもその眺めはなかなかだ。シーズンでなかったせいもあるだろうが非常に静かだったのもよかった。ちなみに峠の標識と標柱もある。
展望台からは、左側に阿寒の山並みを眺めながら広いぱりぱりの舗装の道を下るのだが、途中からまた深砂利の鬼ダートが始まる。しかもそれはなかなか長く、峠道が終わって足寄川沿いの道に出てからも少しの間続いた。
で、国道241号線を西進してたどり着いたのが足寄駅。これまた立派な建物である。
塔の部分には鐘が備え付けられ、13時にはとてもきれいな音色を周囲に響き渡らせていた。……清廉な田園都市の雰囲気がたっぷりだったのだが、ドアをくぐると屋内にはど演歌が大音量で流れていてがくっとなった。
なお、足寄町市街の標高は100mほど。
2002年4月2日初版 / 2010年4月7日更新