苅安峠
ムードに乏しい中央分水嶺の峠
読み方 | かりやすとうげ | |
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標高 | 890m | |
位置 | 岐阜県高山市 | |
道路 | 岐阜県県道98号線 | |
水系 | 木曽川・神通川 | |
実走日 | 2011年10月8日(土) | |
地図など | Google Maps・地図院地図 |
苅安峠は、位山峠を越えてから高山市の市街地を目指すときには自然に通過する中央分水嶺の峠である。道路の整備は行き届いている。あまり歴史とか中央分水嶺らしさとかを感じさせるものはなく、美女峠よりもさらに取り上げるべき話題の少ない峠のように思える。
なお、この付近の中央分水嶺にある車道の峠は、東から美女峠、宮峠、そしてこの苅安峠となっている。どれもあまり手ごたえのある峠ではない。3つの中ではこの苅安峠の標高が最も高いが、それでも別に峠としてどうと言うようなものではない。
なお、カリヤスというのは草(ススキの仲間)の名前らしい。
位山峠を南から越えてきた場合、この苅安峠を越えるのはあまりにも簡単なので、何を書くか迷ってしまう。
ともかく、位山峠から下りてきて、久々野から来た道に突き当たると標高は810mあまり。左折して苅安峠を目指す。位山峠と同様に広い2車線。途中で左側に湧水があるが、例によって乗用車が停まってポリタンに給水中だ。
途中から桜か何かの並木が始まり、それらは枝先だけ紅葉し始めている。やがてスキー場が広々と開けてきて、あっけなく鞍部に到着。道の駅もある。四国の獅子越峠に似ているが、それよりもはるかに人は出ている(獅子越峠は人の気配はゼロだった)。とはいっても全体としてはとても静かな雰囲気がある。
さて下り始める。林の中のワインディングになっていて、左に黄色い田園がちらと見える。この手の眺めは、かつて越えた隣の国道41号線の宮峠にもあったと思う。
やがて見下ろした田園の中のストレートになる。正面やや左手彼方に小さく鋭い山が見えている。このときは乗鞍岳だと思ったが、あとで調べると錫杖岳とか笠ヶ岳とかのようだ。
すぐに国道41号線に入る。標高は640m弱。
2012年9月6日初版